
研究成果

図録
『古代中国の神話と祥瑞
─武氏祠画像石拓本─』
(早稲田大学會津八一記念博物館)
https://www.waseda.jp/culture/aizu-museum/news/2022/12/01/5536/
※以下の紹介文は上記HPより転載
武氏祠画像石は、もともと中国後漢時代(2世紀)に武氏一族が祖先を祀るために建てた祠堂を構成していた石板で、表面には孝子や義に篤い侠客、天が徳のある君主の世に下すという“祥瑞”の鳥獣、西王母など神々の画像が題記と共に刻まれ、当時の思想・文化が窺える貴重な資料です。
18世紀後半に再発見されると学者や書道家たちの間でそれを写し取った拓本が珍重され、わが国でも画像石の代表作として知られるようになりました。
当館では會津八一の拓本コレクションに武氏祠画像石が含まれていますが、2021年度に新たに良質な拓本の寄贈を受けました。そこでこれを機に、学内外の所蔵品を加えて武氏祠画像石の拓本約40点を集め、復原されている三つの石室ごとにまとめて展示することにいたしました。思想・歴史・文学・考古・美術各分野の研究者にも協力を得て、知られざる古代中国の世界に多角的な視点で迫ります。
■目次
ごあいさつ
プロローグ
拓本の話(転載)...會津八一
武氏祠画像石と「神話と祥瑞」 理解のために...下野玲子
コラム 金石学と武氏祠画像石拓本をめぐって...齋藤龍一
第一章 前石室
第二章 武梁祠
第三章 左石室
特集〝神々、祥瑞、人間"
コラム 中国の神話と祥瑞の関わり ─武氏祠画像石の重要性―...松浦史子
コラム 西王母...山崎藍
コラム 日月星辰...曹鋭
コラム 方相...大形徹
コラム 龍 ―なぜ祠堂に龍が描かれたのか...山本堯
コラム 麒麟...大形徹
コラム 車馬...松浦史子・大形徹
コラム 祥瑞としての馬(白馬朱鬣・沢馬) ―天と地を繋ぐもの―...松浦史子
コラム 扶桑...大形徹
コラム 井戸 ―「桔棹式」と「轆轤式」―...山崎藍
小論 祖霊の安寧を願う画題 ―宏道院出土画像石にみる鉄剣鍛造の作業風景―...楢山満照
小論 荊軻による秦王暗殺未遂事件...柿沼陽平
小論 武氏祠画像石よりみた漢代の下級官吏...柿沼陽平
小論 中国の祥瑞から日本の祥瑞へ...水口幹記
出品リスト
主要参考文献一覧
コラム註

一覧(1)~(7)【継続中】
校注1
山崎 藍, 下野 玲子, 水口 幹記, 松浦 史子 青山学院大学文学部紀要 65 27-49, 2024-03-01
校注2
山本 堯『泉屋博古館紀要 = Bulletin of Sen-oku Hakkokan Museum 』泉屋博古館 編 39 1-15, 2023
校注3
校注4
松浦 史子, 齋藤 龍一, 下野 玲子, 山崎 藍『二松学舎大学人文論叢 = Journal of Nishogakusha University Humanities Association』113 83-148, 2024-10
校注5
水口 幹記, 楢山 滿照『立命館史学 = Ritsumeikan journal of history』 立命館史学会 編 (44) 35-48, 2025
校注6
下野玲子 沖縄県立芸術大学紀要 / 沖縄県立芸術大学 編 (沖縄県立芸術大学第33号) 120-105, 2025-03-28
校注7
山崎藍・齋藤龍一・楢山満照『中国文化 : 研究と教育』 83 80-92, 2025-06-29
校注8
以下、継続中

シンポジウムポスター

